塩見海岸の小判

2022年11月17日

JTC(日本トレジャーハンティング・クラブ)が9月に千葉県館山市の塩見海岸で行った小判探しの様子を、BS-TBSの「満喫!セカンドライフ」(毎週水曜 夜9:54~10:00)が取材し、10月26日から4週にわたって放送しました。

主役はもちろん代表の八重野充弘さんですが、昨晩放送の最後の回で、参加メンバーが焚火を囲んで乾杯するシーンがあり、私もしっかりと画面に映りました。

まだ2カ月ほど前の出来事ですか、楽しかったことが次々と思い出されて、とても懐かしいです。

当日は波が高かったために思うような探索ができず、小判を見つけられなかったのは残念ですが、次回はぜひ何十両も発見して、7時のNHKニュースに出演したいものです。

さて、以下は今になって明かせるテレビ撮影の裏話です。(そんな大げさなものではありませんが)

ナビゲーターの濱口優さんが八重野さんと一緒に、金属探知機を使って海岸を探索するのですが、何も見つかりません。

テレビ局の撮影スタッフも困った様子。

気にかけたJTCのメンバーが、海岸のほかの場所で見つけた金属片を地面にこっそり埋めて、濱口さんに発見してもらうストーリーを提案しましたが、ディレクターの方が「それはやめましょう」とやんわり断りました。

テレビ番組はやらせが当たり前だと思ってていたので印象に残りました。


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 「満喫!セカンドライフ」のワンシーン。右から2人目が筆者

(08:00)

2022年09月30日

前日深夜にぽつぽつと降り出した雨は、朝には本降りとなり、塩見海岸での探索は惜しくも中止となりました。

小判を見つけられなかったのは残念ですが、私個人としては、憧れの八重野充弘さんやJTC(日本トレジャーハンティング・クラブ)のメンバーの方々と一緒に活動でき、収穫大の大変楽しい2日間でした。

初対面のどこの馬の骨とも分からない人間を、温かく迎えてくださったメンバーの皆さんには大変感謝しております。

まさに「類を以て集まる」で、これも八重野さんの人柄のお陰でしょう。

1日目の夜にはキャンプ場でBBQやビールを楽しみながら、過去の埋蔵金探しの苦労譚や裏話をたっぷりとお聞きすることができました。

今後の八重野さんの活動ですが、今回の塩見海岸や山梨県の青木ヶ原樹海など4つの場所にターゲットを絞って探索作業を行うとのこと。

埋蔵金や財宝が見つかる可能性の高い場所で、長年の夢の実現を目指されるようです。

JTCについては、以前は実際に埋蔵金探しをしていることが入会の条件でしたが、現在は埋蔵金探しに興味があればOKで、高校生のメンバーもいるそう。

多くの若い人たちが埋蔵金探しに興味を持ち、トレジャーハンティングが老若男女を問わない健全なレジャーとして発展することを願ってやみません。

JTCの活動には、今後も時間の許す限り、参加したいと考えております。(この項終わり)



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  キャンプ場で一緒に朝食を食べる八重野さん(右)=千葉県館山市で

(08:00)

2022年09月29日

千葉県館山市の塩見海岸に現地集合で、いよいよ小判探しを始めます。

参加したJTC(日本トレジャーハンティング・クラブ)のメンバーは、会長の八重野充弘さんをはじめ総勢7人。

テレビ局の撮影スタッフも同じ人数ほどいて、賑やかな作業となりました。

当初の予定ではボートを出して、海岸から50m程の範囲を探索するはずでしたが、台風の影響で波が高く、惜しくも断念。

最大で深さ6mの地中に埋まった金属も探知できるというドイツ製の100万円の金属探知機などを使って、海岸の端から端までをチェックすることになりました。

途中、岩場の間で金属探知機が高い数値を示し、小判が引っかかているのではないかと色めき立ったのですが、石をどかして見つかったのはジュースのアルミ缶でした。

それ以外は、全くと言っていいほど反応がありません。

私が持参した安物の金属探知機も、壊れたかと思うほど、無音のまま。

一体何の騒ぎかと覗きにきた近所に住むおばあちゃんに尋ねたところ、「アクセサリーにするための小貝を拾いに、よく海岸に来るが、小判を見たことなど一度もない」という話でした。

17年前に小判を拾った男性は、幸運を呼ぶといわれるイルカの耳骨を塩見海岸に探しに来て、砂浜に埋まっていた元文小判と遭遇したそうですが、現実はそれほど甘くはないようです。

この日の作業は夕方に打ち切り、八重野さんと私を含む4人が近くのキャンプ場に泊まり、翌日の本格的な探索に備えることになりました。(この項続く)

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 岩場で探索するJTCのメンバー=千葉県館山市の塩見海岸で

(15:00)

2022年09月27日

JTC(日本トレジャーハンティング・クラブ)の一員として、埋蔵金ハンターのレジェンド、八重野充弘さんらとともに、千葉県館山市の塩見海岸で沈没船の財宝捜しをすることになりました。

愛知県からは少し遠いですが、こんなチャンスは滅多にないと思い、参加を決めました。

ネット情報などをもとに、塩見海岸が注目されるに至った経緯を振り返ってみたいと思います。

2005年7月、近くに住む76歳の男性が塩見海岸を散策中、金色に輝く1枚の小判が砂に埋もれているのを見つけました。

小判は縦7㎝、横3㎝、重さ13gで、元文小判と判明。

元文小判は、8代将軍徳川吉宗の時代の元文元(1736)年に発行された小判で、83年間流通しました。

金銀の含有量はその前の享保小判の2分の1で、裏面中央の花押の右に「文」の文字が打印されているのが特徴です。

取引価格は状態にもよると思われますが、20万円あるいは30万円ほど。

塩見海岸の沖合は当時、東北地方から江戸に年貢米など大量の物資を運ぶ船が往来しており、この付近で難破した船から流れ着いた可能性があるそうです。

「小判が1枚だけであるはずない」ということで、これまでテレビのバラエティ番組やJTCが塩見海岸で探索を行っていますが、まだ発見されていないようです。

ちなみに海中で見つかった財宝は「遺失物法」ではなく、「水難救護法」の適用を受けます。

発見者は市町村に届け出を行い、沈没船の中で見つかった場合は1年間、むき出しの場合は半年間、持ち主が現れなければ発見者のものとなります。(この項続く)

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 千葉県館山市の塩見海岸。果たして小判は見つかるか



(08:00)