2023年03月01日

三月初日の名古屋の最高気温は17度で、ようやく春本番の陽気となりました。

怠惰に任せてしばらくお休みしていた埋蔵金探しを、徐々に再開したいと思います。

つい先日、三重県津市一志町の山中で、小学生の兄弟がお宝を発見したというニュースが話題になりました。

実際にことが起きたのは1年以上前の昨年1月。

いつものように自宅近くの山に探検に出かけた二人は、尾根の少し高まったところに石積みを見つけました。

石をどかすと、その下から壺と皿が現れ、さらに土の中から和鏡と鉄刀が出てきました。

二人は興奮しましたが、大人の指示に従い、すべてをいったん埋め戻したそうです。

それから5カ月後の昨年6月、津市教育委員会は、土地所有者の承諾を得て発掘調査を行い、四耳壺と鉄刀一振り、土師器、そして菊花双鳥鏡と萩双鳥鏡という二つの和鏡を確認しました。

いずれも平安時代末期から鎌倉時代初めの12世紀に作られたもので、有力者の墓の副葬品とみられています。

津市教委によると「複数の副葬品を伴った状態で、中世の新たな墓が見つかるのは三重県では極めてまれ」だそうです(発表が遅れたのは、報告書の作成に時間がかかったからでしょうか)。

御宝を発見した二人に報奨金は支払われなかったようですか、地元の新聞やテレビに大きく取り上げられ、一生忘れられない思い出になったに違いありません。


壺
 発掘された四耳壺=三重県津市一志町で



(22:00)

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