2023年01月25日
さて、フェンの宝箱探しで二人のトレジャーハンターが亡くなった後、ニューメキシコ州の警察署長はフェン氏に対し、宝探しの中止を要請します。
「人々に冒険心を持ってもらいたいというフェン氏の考えは理解できるが、死者がこれ以上増えるのは受け入れられない」というのがその理由です。
一方のフェン氏は、自分が仕掛けた宝探しで犠牲者が出たことを受け、故人を悼み、家族や友人たちを労わる声明を発表します。
ただし、宝探しの中止要請に対しては「グランドキャニオンでは毎年平均して9人が亡くなっているが、誰も立ち入り禁止にしろとはいわない」と反論します。
違法な発掘行為で検挙されるケースも相次ぎました。
記事は写真と関係ありません
「人々に冒険心を持ってもらいたいというフェン氏の考えは理解できるが、死者がこれ以上増えるのは受け入れられない」というのがその理由です。
一方のフェン氏は、自分が仕掛けた宝探しで犠牲者が出たことを受け、故人を悼み、家族や友人たちを労わる声明を発表します。
ただし、宝探しの中止要請に対しては「グランドキャニオンでは毎年平均して9人が亡くなっているが、誰も立ち入り禁止にしろとはいわない」と反論します。
違法な発掘行為で検挙されるケースも相次ぎました。
最も悪質とされたのは、イエローストーン国立公園の墓地を掘り起こしたユタ州の52歳の男性で、ワイオミング州の地方裁判所は2021年3月、懲役6カ月と自宅拘禁6カ月、2年間の保護観察、3万ドル余の罰金を言い渡しました。
この男性はフェンの宝物を発掘するために、2019年後半から2020年の初頭にかけて墓地で17個の穴を掘り、考古学的な史料に損害を与えたということです。
また、2020年1月にはインディアナ州の55歳の男性がイエローストーン国立公園のグランドキャニオン(有名なグランドキャニオンとは別)にロープを使って懸垂下降を試み、レンジャーに救助されました。
男性は刑務所で1週間過ごし、4000ドル以上の救助費用の支払いと、国立公園への5年間の立ち入り禁止を命じられました。
フェン氏は宝探しに「クライミングは必要ない」と忠告していましたが、男性は自分の推理が正しいと信じていたそうです。(この項続く)
記事は写真と関係ありません
(07:00)