2023年01月17日

埋蔵金伝説の調査はお休みし、今回からしばらくの間、「フォレスト・フェン(Forrest Fenn)の宝箱」についてリポートします。

フォレスト・フェンの宝箱といっても、すぐに思い当たる方は少ないのではないでしょうか。

米国ニューメキシコ州サンタフェの美術商、フォレスト・フェン氏が2010年1月、ロッキー山脈のどこかに隠したと発表した、金塊や宝石、レアコインなどが入った数百万ドル相当の宝箱です。

2020年6月にミシガン州出身の32歳の医学生、ジャック・ステューフ氏によってワイオミング州で発見されるまで、35万人(フェン氏による)もの人たちが宝探しに挑みました。

この話を最初に知った時には、いかにも米国らしい夢のある企画だなあと思ったのですが、探索中に少なくとも5人が命を落としたり、違法な発掘行為で何人もが検挙されたりするなど、どうも綺麗ごとばかりではなかったようです。

また、宝物が実際にどこに隠されていたのか、ステューフ氏がどうやってそこにたどり着いたかも明かされておらず、さまざまな憶測を呼ぶとともに、フェン氏を詐欺師だと訴える裁判沙汰も引き起こしています。

(フェン氏は回顧録「追跡のスリル(The Thrill of  the Chase)」に記した24行の詩に、宝箱の隠し場所に導く九つの手掛かりを潜ませたとしていますが、発見された後も、その答は公表されていません)

宝箱はもう存在せず、フェン氏も2020年9月に90歳で亡くなりましたが、謎解きは完全には終わっていないようです。

どこまで正確にお伝えできるか分かりませんが、ネット上の英文コンテンツを拾って、この前代未聞の宝探しの全貌に迫ってみたいと思います。(この項続く)


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 写真は記事と関係ありません

(08:00)

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