2022年12月13日

埋蔵金関連ニュース

1857年9月に米サウスカロライナ州沖で沈没した蒸気船「SSセントラル・アメリカ号」から回収された遺品のオークションがネバダ州リノで行われ、リーバイスのジーンズの原型と見られるズボンが11万4000ドル(約1550万円)で落札された。

ニューヨーク・タイムズ紙などによると、ズボンはゴールドラッシュの時代に鉱山労働者がはいていたもので、白色の5ボタンの前開き。

リーバイ・ストラウス社が最初のジーンズを販売したのは1873年で、それよりも16年も早く、専門家の間では否定的な見方もある。

この日はほかにもブルックス・ブラザースのアンダーシャツなど計270点が競売にかけられ、落札総額は100万ドル近くに上った。

SSセントラル・アメリカ号はパナマからニューヨークに向かう途中、ハリケーンの直撃を受けて沈没し、乗客と乗員578人のうち425人が亡くなった。

積んでいた約14トンの金も一緒に沈み、「Ship of Gold(黄金の船)」と呼ばれてきた。

トレジャーハンターのトミー・トンプソンが率いるチームが1988年9月に沈没船を発見し、遠隔操作の無人潜水機を使って3トンに上る金の延べ棒やほかの財宝の回収に成功した。

トンプソンは2000年、金を約5000万ドルで売却したが、発掘作業の出資者やほかのメンバーたちが分け前を受け取っていないとしてトンプソンを提訴。

裁判所に出廷せず、逃亡を続けていたトンプソンは2015年に逮捕、収監され、管財人が任命されていた。

SSセントラル・アメリカ号の遺品のオークションが行われたのは今回が初めてで、次回は来年2月に予定されている。

(08:00)

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