2022年12月07日

前回のブログで「山下財宝の伝説が亡霊のように現れる」と記しましたが、ニュースの検索サイトで「山下財宝」と打ち込んで調べてみました。

最近では、2018年6月にルソン島沖のカポネス島で、山下財宝を見つけるために違法な穴掘りをしたとして、日本人4人とフィリピン人13人の計17人が現地の警察に逮捕されています。

日本人は40~60代の3人の男性と、通訳を務めていた15歳のフィリピン人とのハーフの少年で、フィリピン人は1日1000ペソ(約2400円)で雇われていました。

少し遡りますが、1991年に日本人が率いるチームがミンダナオ島の洞くつでブルドーザーによる発掘を行い、埋まっていた紀元前300年ごろの多数の土器を破壊してしまうという騒ぎを起こしています。

ほかにも、山下財宝を探して穴に入っていたフィリピン人がガス中毒で倒れ、助けようとした救急隊員とともに犠牲になったという事件や、日本人墓地が財宝目当てのフィリピン人に荒らされたという事件などがヒットしました。

今回ネットで調べて初めて知ったのですが、フィリピンの洞窟で財宝探しを行うには、2007年から環境天然資源省の許可が必要となりました。

発掘しようとする個人や団体は1万ペソ(約2万4000円)の申請料の支払いや、公務員保険機構などに保証金を供託することが求められます。

また発掘された財宝は、国立美術博物館が歴史的価値を認めた場合には没収され、そうでない場合は、公有地で発掘された財宝は政府が75%、発掘者が25%、私有地で発掘された財宝は政府が30%、発掘者と土地所有者が70%を受け取ると定めています。

こうした規則がわざわざ設けられたのは、山下財宝を見つけようとするフィリピン人や日本人が絶えないからでしょう。(この項続く)


地図
 フィリピンでは山下財宝の地図が出回っているらしい


(08:00)

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