2022年11月23日

古文書入門講座のテキスト4を終え、添削課題を提出して講座が終了しました。

テキスト4では時代を下って、坂本龍馬、西郷隆盛、土方歳三の3人の幕末志士の自筆の手紙を読みます。

坂本の手紙は「エヘンの手紙」と呼ばれる有名なもので、勝海舟の門人となったことを3歳年上の姉の坂本乙女に自慢する内容。

西郷の手紙は、江戸城総攻撃の予定の前日に勝海舟に宛てたもの。

土方の手紙は会津戦争の最中に書かれたもので、現在確認されている手紙の中では存命中最後のものとされ、いずれも史料として興味深い内容です。

例によって、健忘録を兼ねて重要事項をまとめてみます。

ひらがなの「に」には、「耳」と「尓」のくずし字がある
「門」のくずし字は今の活字と異なり、丸ごと覚えるしかない
「罷(まか)る」は、「行く」の謙譲語として使われる
「御座候」はひとまとめで覚える
「月」のくずし字には、よく出てくる2種類の形がある

さて通信講座を修了した感想ですが、「入門講座」とある通り、古文や漢文の知識がない人間でも始められる、極めて初歩的な内容です。

歴史的な人物の古文書を教材として取り上げることで受講者の興味を駆り立て、頻出文字の丸暗記と、部首を手掛かりにして古文書字典を引くことを勧める指導方針は、徹底しています。

講座を終えて古文書が読めるようになったとは正直言えませんが、針路は定まった気がします。

今後は、外国語の習得と同様、できるだけ多くの古文書にチャレンジするつもりです。(その前にテキストに載っている古文書の復習が必要ですが)


龍馬
 「坂本龍馬書状」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)



(08:00)

コメントする

名前
 
  絵文字