2022年10月25日

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日本の埋蔵金ハンターの第一人者である八重野充弘氏の待望の新刊が出ました。

電子ブック「ポチがなく」(131ページ)で、八重野氏のホームページからPC用とスマホ用をダウンロードすることができます。(本当は書籍として手に入れ、本棚に並べたいところですが)

同氏の48年間にわたる埋蔵金探しの経験の中から、発見にあと1歩まで迫った7つの埋蔵金を取り上げ、発端から探索作業、それにまつわるエピソード、そして結果までを詳細に紹介しています。

出版社に勤務していた八重野氏が初めて埋蔵金探しに取り組んだ天草四郎の財宝、畠山清行氏からの指名を受けて探索に協力した黄金郷永井宿の埋蔵金、日本トレジャーハンティング・クラブを結成するきっかけともなった成島家の埋蔵金、前代未聞の裁判沙汰に発展した結城晴朝の黄金、TBSのテレビ番組に対抗して発掘作業を生中継した徳川幕府の御用金、1998年に発掘がスタートし現在も中断状態にある旧日本軍の戦利品、そして島民を挙げての宝探しイベントとなった海賊キッドの宝。

過去に出版した「埋蔵金伝説を歩く」(絶版)と「埋蔵金発見!」で発表した内容をもとに、新たな写真を掲載し、一部は大幅に加筆修正し、その後の動きも付け加えています。

中でも興味深かったのは群馬県片品村の徳川幕府の御用金を巡る話で、千両箱15箱(約30億円)の発見が時間の問題となる中、八重野氏はすべてを村に寄付することを提案し、発掘メンバーの一部が反対します。(顛末は読んでご確認ください)

こんなに具体的に書いてしまうと、先回りして埋蔵金を横取りしようとする人間が現れるのではないかと心配になりますが、八重野氏はフェイスブックで「(そんな人が現れて財宝を手にしたら)嫉妬するとごろか心から拍手を送ります」と懐の深さを見せています。

八重野氏のトレジャーハンターとしての半生を振り返る集大成ともいえる本ですが、本当の集大成本はきっと、同氏が埋蔵金を実際に発掘(それは青木ヶ原樹海の武田信玄の埋蔵金でしょうか、それとも塩見海岸の小判でしょうか)した後に刊行されるのでしょう。


(09:00)

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