2022年09月12日

一色山城の正確な場所はずっと不明でしたが、最近になって遺構が見つかったようです。

場所は瀬戸市川平町の県道207号の近くで、グーグルマップにも位置が表示されています。

ただし、現地には案内看板や石碑などは一切ありません。

「愛知の山城ベスト50を歩く」(愛知中世城郭研究会・中井均編)では2番目に一色山城を取り上げ、城跡の詳細を伝えています。

それによると、主郭は細長い曲輪で2段になっており、中央部に櫓台状の土壇があります。

また、比較的規模は小さいものの、枡形虎口(敵の侵入を防ぐために、城の出入り口に設けた四角いスペース)と馬出(同様に設けた曲輪)を備えたメリハリの利いた縄張りである、と評しています。

有り難いことに一色山城跡へのアクセスも紹介され、それを参考に現地に向かいます。

県道207号と林道が交わるスペース(「ほたるの里」と書かれた木の看板が目印)に車を駐車し、金属探知機を分解して入れたリュックを背負って、県道207号を北へ徒歩5分。

2個目の40キロ制限の標識の少し手前で左の法面を登り、尾根に取り付きます。(そのあたりの場所が尾根に取り付きやすいというだけで、登城口があるわけではありません)

藪漕ぎとまでは言いませんが、地面はシダや枯れ葉、倒木で覆い尽くされ、登山道というにはほど遠い様相。

映画「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」の冒頭のシーンのジャングルを思い出しました。(この項続く)

IMG_2023
 一色山城跡。中央奥が櫓台状の土壇と見られる=愛知県瀬戸市で

(09:00)

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