2022年08月24日

古文書入門講座のテキスト1を終了しました。

私自身の頭の整理を兼ねて、内容をご紹介したいと思います。

講座によると、解読の近道は「古文書によく登場する文字を覚えること」。

まず、絶対に覚えておかなければならない二つの漢字として「(そうろう)」と「(ご・おん)」のくずし字を学びます。

続いて、これに匹敵するほど大事な三つの漢字として「(もうす)」「(の)」「(あい)」のくずし字を学習します。

さらに、下から上に返って読む「返読文字」として、「(べき)」「(られ)」「(ため)」のくずし字を学んだところで、実践に移り、江戸時代に書かれた離縁状の解読に挑戦します。

離縁状は、いわゆる「三行半(みくだりはん)」で、本文は3行半しかありませんが、もちろん八つの漢字だけでは読めません。

ただ、読める漢字が少しでもあると、古文書に対する印象がずいぶん変わってきます。

離縁状に出てくる文字の中で、重要とされるのは「等(ら)」「其(その)」「参(まいる)」「致(いたし)」「者(は)」「差(さし)」「無(なし)」「後」「弐(に)」の計9文字。

講座では、読めない漢字は、部首を手掛かりに副教材の小字典で調べるよう求める一方、現在の漢字と形がまったく異なり、字典を引けない文字については、形ごと暗記するよう推奨しています。

以上、テキスト1の内容でした。

離縁状1
 離縁状(個人蔵)

(11:00)

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